自転車買う買う団 上質なクロモリフレーム
前回のARGON18に続いて、スタッフが購入したニューバイクをご紹介します。
スタッフ野村が選んだブランドは110年以上の歴史があるイタリアの老舗ブランド「WILIER(ウィリエール)」。
5年前にWILIERのイタリア本社を訪問したことがある私にとっては、特に思い入れのある特別なメーカーです。
スタッフ野村のイタリア通信
今回の機材更新は『ブルベやツーリングなどの長距離ライドで使用する事が多く、空輸など飛行機で海外に持ち運ぶなどしても長い間付き合える相棒』という事でクロモリフレームを念頭に候補を絞り、長時間のライドで身体に馴染むかどうかという”フィーリング”と”頑丈であること”を重視して決めました。
WILIERには2020年モデルに3種類のクロモリフレームが加わりました。
実は、いずれもWILIERの代理店である服部産業さんの提案で企画されたフレームだそうです。
という事で、WILIERの秘密基地?を訪問して、モダンな「Gastaldello」とクラシックな「Zaffiro」の2台を大阪市内の某所で試乗する事にしました。
Zaffiroの美しいラグによるクラシックなスタイルも捨て難かったのですが、使用用途を考え、結果的にフルカーボンフォークを備えて現代的な設計による解答を導き出したGastaldelloを新しい相棒に選びました。
Gastaldelloには溶接の方法の違いで、フィレットとインターナルの2種類のフレームがあり、私が選んだのは滑らかな溶接とWILIERにとって特別なカラーであるラマート(銅色)をあしらったフィレットです。
一見カーボンフレームと見紛うルックスですが、服部産業さんで塗装前のサンプルのフレームを拝見させてもらいました。
接合部分にロウを盛り付ける事で強度がアップし、滑らかなルックスに仕上がります。
細かい点ですが、クロモリというのはクロームとモリブデンを添加した鉄のパイプです。
という事は錆が気になりますよね。
このフレームの内部にはしっかり防錆の処理が施されていてその点も安心感があります。
ロードバイクをレーシング機材と捉えた場合、トレンドになり難い商品ですが、下ごしらえから仕上げまで一切の手抜きなく仕上がった上質なフレームです。
乗った感覚は非常に現代的な、良くできたリムブレーキのロードバイク。
トルクをかけるとしなりを感じるフレームは、組み合わせるホイールによって、使い方に合わせたカスタムができると思います。
まずは剛性感のある完組ホイールを、ブルベやツーリングでは手組ホイールで乗りこなしていきたいと思います。
<自転車買う買う団 お買い物レコード5>
〇WILIER Gastaldello フィレット ¥190,000(税抜定価)
ここまでの合計額 ¥829,300