GTのロードバイクがちょっと良いらしい
GTは、溶接技術者でもあるゲーリー・ターナーさんがBMXレーサーを作ったことに起源をもつブランドで、1980年代のBMXレースの成長に合わせて躍進すると共に、i-driveという独特の構造のサスペンションを採用したダウンヒルフレームで、MTBでも注目を集めるブランドとなりました。
そんなGTですが、かつてはロードレースシーンにも機材供給をおこなっており、往年の名選手アンドレイ・チミルのクラシックレースでの活躍と共に記憶しているファンも多いのではないでしょうか?
そんなGTですが、速く、遠くへ走るためのロードバイクは最新モデルでも健在です。
GT ROAD COMP
いわゆる「エンデュランスロード」に分類されるエントリーグレードのロードバイクですが、GTなりの”解釈”が加えられた一台に仕上がっています。
フレームについては、12mmのスルーアクスルにフラットマウントディスクブレーキと、主流の規格を採用しており、購入後のパーツのカスタムやグレードアップの選択肢が広がりますね。
フロントフォークはステアリングコラムまでカーボン製の軽量タイプを採用しています。見た目はスマートですが、キャリアや泥除けを付けるためのネジ穴もさり気なく用意しているところがニクいですね。
そして、GTの自転車で一番のポイントはやっぱりここでしょう。「トリプルトライアングル」
ROAD COMPには、偶然の出来事から生まれた、最新のトリプルトライアングルが採用されています。
GT新トリプルトライアングル開発者インタビュー
(↑GTの代理店ライトウェイオフィシャルブログをご覧ください!)
最初は700×28Cとロードバイクにしては太目のタイヤが装備され、フレームのしなりと相まって、エントリーモデルに似つかわしくない乗り心地の良さを感じる事ができるはず。
コンポーネントにはシマノのSORA(2×9SPEED)を採用して、定価は118,000円です。
同クラスの他のブランドだと、
MERIDA SCULTURA DISC 200(定価129,900円)GIANT CONTEND AR 3(定価125,000円)
それぞれ得意な分野がやや違うため、一概に比較できませんが、いわゆる”コストパフォーマンス”を謳い文句にしているブランドのライバルに見劣りしません。
ギアはシマノのSORA、スプロケットは11-32で坂道も安心です。ブレーキはTRPのSPYRE、対向ピストンでワイヤーの引きはやや重いものの、制動力は抜群です。
GT ROAD COMPはクロスバイク的な使い方も受け入れてくれる一方で、速く走るためのロードバイクとしての性能も大切にした拡張性の高い自転車です。